//戻る//   ガストは怖い
 ガストは怖いったって、ファミリーレストランで幽霊がでるってはなしではありません。ガストってのは、英語で突風のことですぞ。ファミレスは楽しいですけど、突風は怖いってえのが、今日のテーマなのでありますです・・・・

 みなさんは、兵庫県城崎郡香住町余部にある余部鉄橋を知っておりますでしょうか。風光明媚なこの鉄橋は、昭和61年に強風にあおられて列車が鉄橋下に落下するという事故がありました。いたましい事故でした。

 このときに、わたしたちは、風の恐ろしさを思い知らされたものです。事故当時は秒速25m以上のかぜがふいていたようですが、みなさんもおわかりのように、かぜってやつは、時々刻々と強さを変えて、ときに強い突風となります。で、この突風が怖いのであります。

 というのも、突風にさらされると、急激な力が作用するからなんです。通常、風洞で、いろんな形状の物体の抗力係数を測定していますけど、これはまあ、風速が一定の場合のデータです。ところが、突風の場合は、ずっと大きな抗力が作用したりするというわけなんです。

 上の図を見てください。これは、ある物体が急激に動き出した場合(突風がふいたということと同じ)の抗力係数の時間変化なんです。どうですか、定常(物体の速度が一定になった場合)の抗力よりもずっとおおきな抗力が瞬間的に働いていますでしょ。ガストは怖いってわけなんです。はい。

P.S.
 体験しよう!
突風の影響は簡単に体験することができますよ。
・まず、扇風機をまわして、その前に、かぜで倒れない程度のものを置きます。
・手で、物を押さえてから、扇風機のかぜがものにあたらないように、下敷きなんかでさえぎります。
・手で押さえていた物から手をそうっとはずします。
・瞬間的に、かぜをさえぎっていた下敷きをはずします。
 どうですか、見事に物は倒れたでしょ。

 論文を読んだことがあるのですが、イギリスなんかでも、列車がかぜでたおされるなんて事故があるらしく、研究がなされているようです。列車は、土手の上を走行するので、なおさらかぜが強くなるんです。